2013年5月31日金曜日

デッキを正しく混ぜよう!

スリーブを過度に労るバカと坊主めくりで感覚が狂ったバカの為の私的シャッフル講座

・前提知識
シャッフルは、「最初から最後まで何が捲れるか完全に解らない状態にする」事です。
「土地10枚も引いたしそろそろスペル引くだろ・・・うん引いた」と「今土地を引いたから次はスペル」には雲泥の差があります。
坊主めくりで確率論が崩壊した連中にとっては高度過ぎて解らないかもしれませんが、詰まる所「ライブラリ操作系のサマ=意中のカードをトップに持って来る事」では無いという事です。
後もう一つこれは個人的な意見ですが、シャッフルはマナーではありませんして当然、出来て当然という認識でいた方が良いかと思われます。

・ヒンズーシャッフル
ライブラリを持って下から上にがっしゃがっしゃやるアレ。
手順を見て貰えば解るように、並び順への影響は殆どありません。
どちらかと言うとライブラリトップ、ボトムを無作為化する為に行います。
一般的にはヒンズーだけして「混ぜたよー!」なんて事を抜かせば対戦相手に問答無用でリフルされる程シャッフル手段としては貧弱です。2つ目のシャッフル手段の勘定に入れるのは避けた方が良いかも。
因みにこの動作によりボトムを意図的にトップに送ったり逆をしたり出来ますがこれは当然積み込みです。みんな知ってるね。

・オーバーハンドシャッフル
横向けてサクサク落とすアレ。
殆どヒンズーと同じなので割愛。
って言うか日本人の手じゃスリーブ付けた60枚デッキをオーバーハンドは無理があるんじゃ・・・

・ディールシャッフル
カードを配るようにして幾つかパケットを作って最後に合わせるアレ。今日の主役ですよ奥さん。
俗にパケットの数によって「○枚切り」とか呼ばれます。8枚切りとか10枚切りとか。
カードの並び順に対して強烈な影響力を持ち(GW等、このシャッフル方法を推奨してるTCGがある位)、ライブラリの中身が極端に偏っている場合に中身が散りやすい特徴を持ちます。
ココで多くの方々がバッチリ勘違いしてる点があって、ライブラリが均等になりやすいシャッフル方法ではないっつーか均等になりやすいシャッフル方法にしてはいけないという点です。シャッフルによってライブラリが必ず均等になっているなら、それは無作為化されていないという事なのです。
そろそろこのネタも有名になってるでしょうが、ディールシャッフルのみでシャッフルされたライブラリの並び順はシャッフル手順から完全に導き出す事が出来ます。これを逆手に取った「編み込み」「リバースシャッフル」というサマが存在する位。
つまり、ディールシャッフルのみでは無作為化が不十分だという事です。

・編み込み
カードの並び順を均等にするイカサマ
恐らくTCG史上最も使われたお手軽イカサマである。
その正体は「シャッフルの結果カードが特定の確率で均等に捲れる」シャッフル方法の事。具体的に言うとライブラリが「スペルスペル土地」の繰り返しになってる、みたいな状態。これに限らず意図的に均等にするシャッフル手段は大体これに該当します。
前述したように、この状態はディールシャッフルにより容易に再現する事が可能です。例えば「意中のカード」が8枚なら8枚全部固めて8枚切りをするだけで意中のカードが均等に捲れるライブラリが完成します。あぁお手軽。お手軽過ぎて某クソ坊主めくりや某マジックみたいなTCG等で広く用いられたそうですね。死ねばいいのに。

・リバースシャッフル
「ライブラリの中身が元に戻る」シャッフルの事。
ディールのみのライブラリなら「(ディールした時のパケットの数/ライブラリ枚数)枚切り」によりあっさり元に戻ります。編み込みへの対抗手段みたいな事言われていますがDQ喰らいたくなければ良い子は真似しないように。

・ファローシャッフル
ライブラリを2つの束に分けて互い違いになるよう角をガッシャンコするアレ。
「マッシュ」とも。
ディール程では無いが並び順に与える影響は大きく手順も少ない為「ディールした後の2つ目のシャッフル手段」として割と広く用いられます。って言うかヒンズーがシャッフル手段としてあまりにも貧弱過ぎる(のと流石に他人のデッキはリフル出来ない)ので実質シャッフル手段の2つ目としてはファロー一択みたいな風潮。ライブラリのトップやボトムに与える影響は低いため、適度にヒンズーを織り交ぜ、「上や下が完全に分からない」状態にしましょう。
またファローは横にしようが立てようが伏せずにシャッフルすると裏面がおチラしやすい欠点があります。ライブラリを伏せてファローする、明後日の方向を見るなどして裏面が見えないようにシャッフルしましょう。
スリーブが劣化してたり間違えてスリーブの口を噛ませたり○ンスタークばりにバリバリガシャガシャしたりするとスリーブがぶっ壊れる原因になったりする。後マークドになる程では無いがちょっとした擦れ傷が付く。とはいえ「スリーブが傷つくからディール→ヒンズーしか認めない」とか良く解らない事ほざいてるバカには「スリーブは消耗品」だって事と「そんなに大事ならアウター使え、つーかアウターくらい使い捨てろ」、と丁重に断りを入れ普通にファローしましょう。

・リフルシャッフル
ライブラリを二つの束に分けてバリバリするアレ。
マジック等比較的カードを大事にしない文化圏で用いられる。特に海外。
大体ファローと同じ効果なので効果については割愛。
ファローに比べてカードの表面の露出が少ないのとやり過ぎるとカードが反るのが特徴。
カッコだけ付けてしくじると折れる為人のカードを扱う時は注意。

・パーフェクトシャッフル
ファローやリフルで、完全に二等分した二つの束が完全に均等に噛み合った状態。
ディールと同じく、並び順の導出が可能。
何故中々話題に上らないかというと、めちゃくちゃ難しいから。
一枚ずつ噛み合わせるだけならバカみたいにスリーブを分厚くすれば十分可能なので、(大抵はマークド問題と併せての)「過度な多重禁止」の原因になったり。

・ウォッシュ
トランプとかで机の上でわしゃわしゃするアレ。
「洗牌」とも。
トップボトムが全く解らない、裏面がおチラしない、並び順の導出が不可能、と理論上最強だが基本的にスリーブつけたカードでやると良くスリーブの口が引っかかってスリーブがぶっ壊れるので非推奨。後カードには上下の概念があるのでわしゃわしゃすると上下ぐちゃぐちゃになってちょっと不便。

・カット
上持ってぽんぽんってやるアレ。
ライブラリのトップとボトムが変わります。それ以上の効果は殆どありません。
当然シャッフルではないのでこれだけして渡すと問答無用でウォッシュされます。

・チョップ
人のデッキをカットするのが面倒臭い時にするアレ。
「空手チョップ」「岩山両斬波」「ラス・オブ・ネオス」等勝手なアダ名が付けられたりするが正直どうでも良い。

・キブラーの手札シャッフル
カードがぐりんぐりん動いて凄く格好良い。後めっちゃうるさい。

2013年5月12日日曜日

デッキを練ろう!


某所で愉快な感じのネタが転がってたので勝手に使います。ごめんね!

>「ドラゴン化撃って勝ちたいです!序盤を防衛で固めてドラゴン化でフィニッシュ!」



・良く解るデッキの作り方(理想編)
ちょっとした思考実験的アレなので高額レアはなるべく使わないようにします。

①メインの勝ち方を決めよう!
ドラゴンシフト!如何にもイゼット的で格好良いですね。
自称イゼット団員の僕としては良いチョイスだと思いますよ。

でも正直弱くねーかイゼット・・・・・・ま、まぁそれは置いといて、勝ち筋は既に決まっていますね!
勝ち筋が決まっているならそれに添ってデッキを作るのです。
赤青(+α?)でドラゴンシフトを撃つ!良いじゃないですか。それで行きましょー。


②デッキの大筋を決める
しかし僕的に如何ともし難い点が御座いますやね。

>「ドラゴン化撃って勝ちたいです!序盤を防衛で固めてドラゴン化でフィニッシュ!」

とっても胡散臭い一文がございますね。
このとある御方、赤青の防衛生物を並べてらっしゃいました。
一応門衛でライブラリアウト、というサブの勝ち筋を用意していました。これは最大限に尊重します。
しかし防衛。キーワードとしてサポートが有るとはいえ、デメリット能力。

「キーワードで固める」・・・これは他ゲーから移ってきた旅人の方々が良くやらかすミスなのです。
勝手に僕がそう思ってるだけですがー。

カードを選ぶ際に必要な事は「統一感」よりも「シナジー」や「カードパワー」なのです。
シナジーベースで構築する際に考えなければいけない事は、
「こいつがこう上手く回ったらめっちょつよい!ちょーつよい!かつる!」
位言える言い訳を最大限に考える事です。
「○○で良いじゃんはい論破ー」とか言われない「根拠」が求められるのです。

本題に戻りましょう。防衛。うーん。
超過ドラゴンシフトが7マナなのでそのターンに考えられる場を・・・

先手で7ターン目に使えるカードはノーマリガンなら13枚。
土地置いて致命的なナニを捌く事を考えるとキャスト出来そうな壁は4~5体位ですか。
相手も同じような動きをした場合ガードから漏れた4~5枚分の何かをされる計算です。
残念ながら現状だと「壁のサイズを上回られた!」とか「物量で負ける!」とかで破綻します。

物量とパワーの戦争を仕掛けられると不味いですね。・・・じゃあそれを何とかするには?


③目的に合わせたカード選択
フィニッシャーのパンチ力が極めて高いのである程度守りに寄せても大丈夫でしょう。
門衛のライブラリアウト戦略、と言うのもあるので強い壁でも並べてみますか。



4:《門衛/Doorkeeper》
4:《濃霧の層/Fog Bank》
4:《つぶやく幻/Murmuring Phantasm》
4:《ニヴィックスのサイクロプス/Nivix Cyclops》

ふむ。たしかにガードは硬そうです。次へ。


④障害を排除する為のカードを入れよう
全体除去等のシャクる手段を入れておくと物量に耐性が出来てスマートですね。
赤青らしく軽快かつド派手に動ける感じで適当に除去とかを見繕ってみました。



4:《イゼットの静電術師/Izzet Staticaster》
3:《イゼットの魔除け/Izzet Charm》
4:《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》
3:《変化/Turn》+《点火/Burn》
2:《本質の散乱/Essence Scatter》


静電術師は壁として振る舞いながらクリーチャー除去れるナイスカード。
チャームは除去や打ち消しをしながら余裕が有ればフィニッシャー探したり土地を掘ったりと便利。
後は使いやすい除去とカウンター。変化と静電術師がシナジるのも良いですね。

後はドラゴンシフト入れーの土地入れーのでデッキ完成!



4:《門衛/Doorkeeper》
4:《濃霧の層/Fog Bank》
4:《つぶやく幻/Murmuring Phantasm》
4:《ニヴィックスのサイクロプス/Nivix Cyclops》
4:《イゼットの静電術師/Izzet Staticaster》
2:《イゼットの魔除け/Izzet Charm》
4:《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》
4:《変化/Turn》+《点火/Burn》
2:《本質の散乱/Essence Scatter》
4:《ドラゴン化/Dragonshift》
4:《イゼットのギルド門/Izzet Guildgate》
4:《進化する未開地/Evolving Wilds》
10:《島/Island》
6:《山/Mountain》

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⑤良く解るデッキの作り方(実践編)
もっと相性の良いカードとかあるかもしれません。リストを眺めましょう。


4:《ボーラスの占い師/Augur of Bolas》
4:《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird》


お、強そうなカードが居ますね。入れましょう入れましょう。
占い師は壁になりながらドラゴンシフトを探しに行けるナイスカード。
奇魔は壁になったり殴り手になったり、いざとなったら殴りにも行ける逸材です。

えーと他には・・・

4:《クレンコの命令/Krenko's Command》

一枚で二体。ドラゴンシフトと相性が非常に宜しいですね。
チャンプブロックながら時間稼ぎも可能。良いじゃないですか入れましょう入れましょう。


お、スペース無いぞ。弱そうなカードから抜くか・・・

4:《濃霧の層/Fog Bank》
4:《ボーラスの占い師/Augur of Bolas》
4:《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird》
4:《イゼットの静電術師/Izzet Staticaster》
4:《クレンコの命令/Krenko's Command》
2:《イゼットの魔除け/Izzet Charm》
4:《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》
4:《変化/Turn》+《点火/Burn》
2:《本質の散乱/Essence Scatter》
4:《ドラゴン化/Dragonshift》
4:《イゼットのギルド門/Izzet Guildgate》
4:《進化する未開地/Evolving Wilds》
10:《島/Island》
6:《山/Mountain》

あ、門衛抜けた。


⑥良く解るデッキの作り方(現実編)
ドラゴンシフトとか重いじゃん?

マナクリで加速したら素早く撃ちつつ餌が増えるぞヤッター!



4:《アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrim》
4:《東屋のエルフ/Arbor Elf》
4:《ザル=ターのドルイド/Zhur-Taa Druid》
4:《ゴブリンの電術師/Goblin Electromancer》
4:《イゼットの静電術師/Izzet Staticaster》
4:《クレンコの命令/Krenko's Command》
4:《イゼットの魔除け/Izzet Charm》
4:《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》
4:《ドラゴン化/Dragonshift》
4:《蒸気孔/Steam Vents》
4:《硫黄の滝/Sulfur Falls》
4:《繁殖池/Breeding Pool》
3:《内陸の湾港/Hinterland Harbor》
4:《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
4:《根縛りの岩山/Rootbound Crag》
1:《僻地の灯台/Desolate Lighthouse》


・・・色が増えたなぁ。


⑦孔蹄のビヒモス「おっす」おれ「きゃん」

4:《アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrim》
4:《東屋のエルフ/Arbor Elf》
4:《エルフの幻想家/Elvish Visionary》
4:《炎樹族のシャーマン/Burning-Tree Shaman》
4:《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar》
4:《ソンバーワルドの賢者/Somberwald Sage》
4:《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》
3:《ボロスの魔除け/Boros Charm》
2:《灼熱の槍/Searing Spear》
3:《集団的祝福/Collective Blessing》
2:《情け知らずのガラク/Garruk Relentless》
4:《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
4:《根縛りの岩山/Rootbound Crag》
4:《寺院の庭/Temple Garden》
4:《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
4:《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
2:《森/Forest》

あれ?